圧倒的仕事量で「花開く」

圧倒的な仕事量をこなすのが、自分の願いであり、生きている意義であり、喜びだと気づきました。
「95歳までバリバリの現役」路線を決めたので、期間的には問題がなくなったのですが、毎日の充実さも非常に大切です。
与えられた時間を活かし切りたいものです。

まとまった仕事はまとまった時間がないと出来ません。
やはり一つの仕事の単位に3時間ぐらいは必要ではないかと思います。
夜や休日に一人で仕事をしていると、4時間ぐらいあっという間に過ぎ去ります。
こういう時は満足感と充実感でいっぱい。
日本のビジネスマンで、この喜びを知らない人がいるとしたら、まこと気の毒です。

いま私は54歳ですが、30歳代の時よりずっと忙しい。
しかし経済的な基盤が30歳代の時よりずっと強固なので、気持ちの余裕をもって仕事が出来ます。
今や「食べるために働く」からは完全に開放されました。
若い時の社長業は孤独感でいっぱいでしたが、今は20年間も一緒に働いている仲間たちもいて、孤独感からも開放されています。

家族にも恵まれ、お蔭様で誰一人心配することもありません。
仕事に専念する条件は整っているのです。
「これで頑張らなくて何を頑張る?」という感じです。

好きなやり方で好きな時間に、マイペースで仕事が出来るのは最高。
「とにかく時間まで嫌々ながら会社で過ごせばいい」とは対極をなします。
午後4時に「あっ、もう4時だ」がビジネスマン、「まだ4時だ」がサラリーマンだと聞いたことがあります。

仕事はマイペースですが、社長の私と社員との年間出勤数は60日も違います。
私の方が年にすれば2ヶ月も多く出勤していることになります。
朝の出勤時間は5時だし、ちょっと人よりは努力しているかもしれません。

私にとって仕事における最重要項目は「いかに仕事を楽しむか」。
だから嫌な仕事はしない。
良心に呵責(かしゃく)を感ずる仕事も絶対しない(しなくていい)。
こんなありがたいことって、あるでしょうか?

事業家としては今までイマイチのまま、不動産業を始めて26年間来てしまいました。
しかし今後も花開かないままとは限りません。
私は「花開く」方に1万円賭けたいと思っています。
事業の「選択と集中」を決断した頃から、何となく将来が見えてきました。

事業の選択とは、言い換えれば「いらぬものを捨て去ること」。
付け加える決断ではなく、捨て去る決断こそ、逆に事業を輝かせていくのですね。
ついでに見栄も虚像も全部捨ててしまおうと思います。
自分たちが一番得意とする分野や最もピンとくる分野に、今後は当社のすべての資源を集中。
「超優秀な家内企業」こそわが社の生き残る道。
社員の皆さん、お待たせしました。
もう少しの辛抱です。