小さな会社の魅力

税理士や公認会計士司法書士などの士業(サム
ライ業)や経営コンサルタントのような職種の人
たちの中には、事務所を大きくせずに1人で業務
をこなす人たちも多くいます。

何人かスタッフを抱えるにしても、自宅業務で委
託し、毎日顔を合わすことはないというケースも
少なくありません。

顧客の方にすれば、別に事務所が大きかろうが小
さかろうが関係がないわけです。

1人事務所だと、まさにその先生にお任せするとい
うことになるわけですが、大きな組織に依頼して
デキの悪い人に来られるより、ずっと安心です。

サラリーマンのツライところは上司を選べないと
いうことですが、小規模会社だと経営者が社員を
選べないということがあるのです。
(そもそも人が来てくれない)

人が増えたら増えたで、さまざまな問題が出てき
ます。
1人の具合の悪い社員が会社の評判を落とし、チー
ムワークも乱すなんてことは何度も経験しました。

昨年、会社を思い切って小さくしたのですが、非
常に居心地のいい状態になりました。
気のいい仲間と働けるのは幸せです。

会社の経営と、自分の人生を一体化させた「経営・
人生統合計画書」を書き始めた頃から、目標設定
とその達成が容易になってきました。

逆に、会社と自分とを一体化させて考えることが
できる規模にまで会社を小さくしたのがよかった
ということになります。

会社のトップの仕事はルーティンワークをこなす
ことではなく「将来のわが社」の姿を考えること
です。

そのためにはむしろ会社に出ずに、1人で考える
時間を持つ方がいいような気もします。

「社長は週に1回以上、会社に出てはいけない」と
いう一倉定先生の教えがあり、「なんと極端な」
と思っていたのですが、今頃その意味が分かって
きました。