感覚がマヒする借りれの大きさ

個人で80億円ほどの借入れをして、不動産投資し
ている会社の社長がおり、その人のセミナーを、
もう、2,3回聴きました。

とにかく話が面白くて、経営者としての実務体験
も豊富なので、少しでも参考になることがあれば
取り入れようと思っています。

先日、東京の税理士とお会いする機会があり、そ
の人は借入れが110億円でした。
110億円の話を聞くと、途端に80億円が霞(かす)
んで見えてきて、「なんだ、たいしたことないな」
と思えてくるから不思議です。

が、上には上がおり、借入れ450億円をして不動産
投資している人の本を読みました。

この人の場合、年間家賃収入が60億円。
月5億円ということであります。

そこらの中堅企業も真っ青になるくらいの売上で
す。
これだけの「メガ大家」でありながら、平均借入
金利は3.5%とのことなので、えらく高い金利だと
思いました。
(銀行にとっては超カモネギお得意様です)。

逆に、そんなに高い金利でも回っていく不動産投
資でもあるわけで、むしろそちらの方をビックリ
すべきなのかもしれません。

借入れが80億円や、110億円や、450億円などと
聞くと、感覚がマヒしてしまい、もう訳がわから
なくなってしまいます。

訳が分からなくなったところで、やっと「これは
おかしいのではないか」という気になってきまし
た。

1989年をピークとしたバブルの時でも、借金をし
ないと仕事をした気にならなかったり、借金が大
きいほどエライと思ったりする雰囲気がありまし
た。

どう考えても変なのですが、その「変」が通用す
るような変な時代だったわけです。

こういう極端な例を見せられて、やっとスッキリ
しました。
株式投資も不動産投資も無借金でやっていくべ
きものなのだ」ということです。

東京オリンピックまであと2年。
それまでの間は(勉強は続けるものの)「動かざ
ること山のごとし」で、無理やりの新規投資はス
トップし、貯金に励む姿勢を保ちたいと思います。
(と、言いながら、いい物件が出たらサッと買うつ
もりなので、一応姿勢だけ)。